ミネラルとうまく付き合って、高血圧予防
来年から高血圧の基準値が変わるという話が上がってます。
https://style.nikkei.com/article/DGXKZO36175460V01C18A0TCC000?channel=DF130120166089
お医者さんから高血圧と診断されると降圧剤が処方され、長期間服用するように言われます。
この新しい基準値になると、高血圧の該当者が増えます。
今より薬を飲む人が増えるということです。
今回は高血圧にならないよう、自分で予防する方法の1つ、塩加減についてご紹介します。
加齢とともに血圧が高くなりやすく、高齢になるほど血圧を気にして塩分を控えめになりがちですよね。
実は減塩すれば高血圧を防げるかと言うとそうではないようです。
体に必要な栄養素の1つに「ミネラル」があります。
ミネラルは、身体の組織や細胞を満たしている体液の浸透圧を調整する働きがあります。
ミネラルの代表的なものが「ナトリウム」「カリウム」「マグネシウム」「カルシウム」です。
つまり、これらのミネラルバランスによって必要なミネラルを「補給」し、有害なミネラルを「排出」します。
◆ナトリウム
塩分の主成分はナトリウムで、血圧の維持、神経や筋肉の働きに欠かせない必要な栄養素です。
塩分が不足すると、熱中症の症状を起こしやすいです。
たとえば、血糖値を正常に保てず、緩んだ筋肉を引きしめられず、新陳代謝の衰えや筋肉疲労が起きたり、食欲減退や喉の渇きに気づかず脱水症状になったり、血圧低下による脳梗塞や認知機能の低下、尿中に出した塩分を再吸収しようとし腎臓機能低下を起こしやすいです。
加齢によって血管周囲の筋肉が衰えるため、血管のポンプ機能が低下し、補うために心臓が高い圧力で血液を送り出そうとすることで高血圧の原因になります。
塩分は緩んだ筋肉を引き締める効果があります。
◆カリウム
体内で増え過ぎたナトリウムは、カリウムが余分なナトリウムを排出して血圧を下げてくれます。
カリウムが不足すると、浮腫みやすくなります。
◆カルシウム
カルシウムは、骨や歯などの原料になったり、血液の凝固や筋肉の収縮、神経の興奮を抑える働きがあります。
カルシウムが不足すると、イライラしやすく、骨粗鬆症など起こりやすいです。
◆マグネシウム
マグネシウムは、血管のポンプ機能を助ける働きがあります。
マグネシウムが不足すると便秘になりやすいです。
ただミネラルは体内で作れないので、食生活の中から補う必要があります。
まず、お塩やお味噌など塩分が含まれる食材を購入する際に、裏面の成分表を見てみてください。
たとえば塩分の場合、工業的に作られた精製塩は塩化ナトリウム(塩分)99.9%で他のミネラルがほとんど含まれていないです。
でも岩塩や色のついた天然塩などは、塩化ナトリウム約70〜80%前後だったり、マグネシウムが6〜9%、カリウムが約2%ほど含まれている場合もあります。
既に買ったばかりで新しく買えない場合で、成分表にナトリウム以外のミネラル記載がなければ、食べ物から補うことです。
たとえばインスタントお味噌汁が濃いからといって、お湯でいくら薄めても塩分の摂取量は変わらないのです。
その場合、必要なミネラル食材(お野菜など)をお味噌汁に追加することです。
例)
カリウム:ほうれん草、アスパラガス、ブロッコリーなど野菜、アボカド、いも類、果物、海草類など
マグネシウム:ほうれん草、アーモンド、干しひじき、玄米、大豆、納豆、カシューナッツ、ごま、桜海老など
カルシウム:牛乳やヨーグルトなど乳製品、豆腐や納豆など大豆製品、小魚、海藻類、緑黄色野菜など
精製塩はなめると舌がピリッと塩味のみ感じやすく、
天然塩はマグネシウムが旨味やコク、カルシウムが甘味、カリウムが酸味など複数の味わいがあります。
それから、冬の水分補給を忘れがちだったり、足りてなかったりする方が最近いらっしゃいます。
意識的に摂取すると、代謝を良くしますので、そちらもお忘れなく。
参考になれば幸いです。
- 2018.12.25 Tuesday
- 食事で妊娠しやすい体づくり
- 10:24
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